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2016-07-01

制度と暮らし

Ⅰ 社会福祉法改正
昭和26年に制定された社会福祉法が、この3月31日初めて 改正されました。当時、社会福祉法が制定された背景は、困窮者救済が目的であった。その後、高度経済成長により、日本経済は、爆発的に動き出し、GNP(国民総生産)が、世界2位にまで上り詰め、現在でもGDP(国内総生産)は、中国に抜かれ世界3位となりました。
そういった中で社会が求める福祉の姿が大きく様変わりしてきました。
この自由社会で生きていくために、教育が競争化し、高学歴化が進み、そのために、共働きをすることが、一般的となってきました。そこで、保育という福祉のニーズが生まれ、少子化や、核家族化が進み、グローバル化も手伝って「家」の存在も変化してきました。独居老人、老老介護、それぞれの諸問題や、在宅での介護不足により高齢者福祉のニーズも生まれてきました。
今回、手つかずの法律が改正された背景に
社会の求める状況が大きく変化した事に対して社会福祉法人に求められる
在り方が、議論されてきたことによります。
改正の4つの柱は次の通りです。
①地域や、社会に開かれた施設づくりを目指す事②経営実態を公表する事
③経営組織のガバナンス(統治)の強化。
④財務規律の強化。
平たく解釈してみました。
①社会福祉法人は閉鎖的な組織ではなく社会福祉の理念に立ち返り、外部に対しても今よりさらに、公益性を求めて事業展開することを求められています。
②吹田市の特養は透明性を確保するために、財務諸表や、現況報告書の公開をホームページに二年前から掲載しています。
③ここでは社会福祉法人も会社組織のような組織運営を求められています。
理事会、評議員会もあり方の根本が改正されることとなり、今後の対応が求められている。
④社会貢献に対して具体的・計画的に、法人独自にどう取り組むかを制度化して見直すことを求められると思います。
Ⅱ 介護保険負担限度額認定書の更新について
厚生労働省より、今回の更新見直しについて通達がありました。
前回の請求時に別紙において預貯金等の確認が必要であるため、六月中にご自身での手続きをお願い致しておりました。
※注意して頂きたい事は、平成28年8月より、非課税年金(遺族年金や障害年金)を含んだ判定が下りる事になっています。判定の結果により第2段階が第3段階位へ変更される場合があります。
Ⅲ 親の家として
ちくりんの里の行動目標の中で「親の家として」
というご家族の行動目標があります。
これは、変化した在宅の「家」に対して施設が
もう一つの我が家つまり「親の家」として機能したいという願いから生まれたものです。在宅で困難であった「暮らし」が、難しい事かも知れませんが御家族と共に少しでも実現出来るなら素晴らしいですね。出来てもたとえそうでなくてもそこに目標値をおいていきたいと思います。
Ⅳ 簡素化について
ちくりんの里の歴史は家族会をはじめ御家族のご協力と支援によってここまで進んでまいりました。この事は、比類まれな事と心から感謝しています。
毎日、来てくださるご家族様も多くおられます。
Ⅰの③で、経営組織のガバナンス(統治)について先ほど述べさせていただきました。現在の法改正は、会社組織のような統治に移行しています。御家族は、このことを十分踏まえて社会の中で生きておられると思いますが、ここで、贈答品とおすそ分けの違いについて是非、書きたいと思います。日本には、贈答品をおくる習慣がありましたが現在、社会一般の流れから「簡素化」で廃止の方向に向かっています。ちくりんの里も、この事に於いてお中元やお歳暮の受け取りについて廃止の方向で考えています。誤解しないでください。
ここに何も持ってきてはいけないという意味ではありません。
「親の家として」考えるならば、何か持っていこうもってきておすそ分けとして、ユニットで食べるということは、自然ですが、わざわざ買ってきて贈答品としては、そのお心遣いだけを感謝し、ご辞退させて頂きたいと考えています。ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。施設長 片村元

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