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2016-06-18

吹田市特養連絡会研究発表大会 閉会の挨拶

制度と暮らし

昭和26年に制定された社会福祉法が、この春、3月31日初めて64年ぶりに改正されました。

当時、社会福祉法が制定された背景は、困窮者救済が目的でした。

その後、高度経済成長により、日本経済は、爆発的に動き出し、

GNP(国民総生産)が、世界2位にまで上り詰め、

現在でもGDP(国内総生産)は、中国に抜かれましたが世界3位となりました。 

そういった中で社会が求める福祉の姿が大きく様変わりしてきました。 

昭和26年ごろは、豊かであっても、貧しくても

人が生まれ、また亡くなっていく場所は、家であり、そこには家族がいました。 

高度成長期に入って教育が競争化し

子供の塾通いや、高学歴化で教育費が家計の大きな割合を示すようになってきました。

そのために、共働きをすることが、一般的となり、保育という福祉のニーズが生まれました。

少子化や、核家族化が進み、グローバル化も手伝って「家」の存在も急激に変化してきました。

そういった最中で独居老人、老老介護、認知症の高齢者を家の枠を超えてどのように支援していくかを

議論し始めました。そして高齢者福祉のニーズが生まれてきました。 

医療・福祉の分野で社会保障費が増大し、拠出金の確保が困難になり、

介護保険法が、制定され、措置から、契約の時代に入りました。 

今回の制度改正の視点は、閉鎖的な組織ではなく今一度、社会福祉の理念に立ち返り

外部に対しても今よりさらに、公益性を求めた事業展開や、風通しの良い施設運営と

地域に対しての貢献を求められています。 

今回で第3回目となった吹田地区特別養護老人ホーム連絡協議会研究発表大会

『いま私たちに求められているもの』をテーマで今回は、7つの施設が、発表させていただきました。

重度化や、人材確保の低迷や、制度改正の波に追われながらも

特養が、もう一つの我が家になるために、日々、職員は試行錯誤しながらご家族と共に支援にあたっています。

吹田市特養連絡会は、大阪で も比類まれな施設相互の連携があるといわれています。

今日の発表は、それぞれの施設が、高齢者の暮らしの場となる為の取り組みを施設の壁を越えて共有し

吹田市民の皆様にも知って頂く事が目的です。 

今後、私たちに求められていることは、施設が何をするかということよりも

地域で、何を求められているか、それに対してわたしたちが社会資源として

自律的に、具体的に、動き、計画し、実行していくかが論点になっていきます。

その為には、ここにおられる皆様、行政の方、ご家族のご意見とご指導が不可欠となってまいります。

今後も、より良い支援体制を共に築くことができますことを心から祈り、閉会の挨拶とかえさせていただきます。 

介護老人福祉施設   ちくりんの里 施設長 片村元

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