伝えたい事
ユニットリーダー実地研修施設として各地から多くの実習生を迎え入れさせて頂き
逆に沢山のことを学ばさせて頂きます。
実習生が一番知りたい、そして見たいことのトップは朝の時間の使い方です。
朝は、一人で一番忙しいはずなのに座学では、一人ひとり目覚めてから支援にかかる?
本当なのか?モーニングケアは全ての施設において一番取り組みやすく、そこから始まる
暮らしの第一歩であるからです。その理由は資金が必要でないにもかかわらず
効果が絶大だと言うことに気がつきました。その根拠をここで少し、書かせていただきます。
人間の感覚の中で一番初めに朝、覚醒するところは耳だそうです。次に目。
鼻と口は、胃に直結しているので一番遅いそうです。
胃が動くことを蠕動(ぜんどう)運動と言いますが、年齢や体の状態によって差はあるも
のの2時間位あまり動かないそうです。しかし、胃液はすぐに出るので無理やり起こして
食事をすれば胃液は、酸なので胃の壁を傷つけ、胃カタルや、胃下垂、免疫作用が阻害さ
れるなど様々なリスクがある事が近年、わかってきたそうです。
おなかが減って食べるという行為がいかに自然の理にかなっているかが理解できます。
起されるのではなく、目覚めて一日が気持ちよく始まる。
体に優しいケアは暮らしを支える原点となります。
今から10年前、賛否両論のある中「7時まで起さない」から始めてみました。
そこでたどり着いた結論は「睡眠と覚醒のメリハリがあれば、逆に時間が生まれ
ゆったりとした時間で一日の暮らしが始まる。」というミラクルでした。
入居者の体のリズムに合わせることの恩恵を受けた今
これからも 是非、伝えて行きたいと思います。
施設長