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2013-05-11

春風録:理念は、なぜ必要か

image (2) 開設1年目、ある職員に「この施設の基本理念は?」と問いかけた。するとその職員は、「倉庫にあるリネンですか」と真顔で答えた。笑い話のようですが基本理念が全く浸透していなかった実態です。
 ユニットケアとは、暮らしの支援なので、理念を理解するかしないかで職員の動きが変わってきます。
 その為には、固定の人員配置を整え、研修のシステムを組む必要がある。理念について考える土壌を整備し、浸透すればその方向性に向かって今の課題に対して理念に基づいた視点(入居者目線)で、考え、工夫する。
 しかし、職員に理念を語って十分、伝わったと思っても意外と心に留まっていないことが、多々ある。大切なことは、あらゆる機会を利用して、理念や、行動の根拠を繰り返し、伝達する事が求められる。それは、暮しの場を訪れた際、ユニット職員と相談しながら動くことで今のニーズを知り、そこで新たな発見にうまれ、そこで、理念の大切さに気付く事がある。また入居説明会や、就職説明会で理念を語る時、職員が同席することは違った観点からの理解方かもしれない。
 私たちの施設では、毎月、第一水曜日にリーダー以外のすべての職員を対象にした全体研修を開催している。研修後、すべての職員が議事録を書き、提出をすることにしていた。今年度から、研修のフィードバックとして
①研修を受けて気付いたこと
②研修内容を自分及びユニットでどう取り組むか③研修の内容の質問
④職員からの連絡事項
⑤研修アンケートとして、この研修内容は理解しやすかったですかとの問いかけをし、アンケートにそう思わないと感じた理由を記入していく事で理念のみならず、ユニットでの課題を発見し、新しい展望に繋げようとするものです。
 また、事業計画には、施設の事業運営理念、行動目標をまず記載し、次に年間目標「自律した暮しを支援する」を掲げています。
 本年度からすべての研修計画は、この理念に基づいたキーワードを盛り込み、担当の講師や、委員会は理念を意識しながら、レクチャーします。また、各ユニットでも事業計画を毎年、それぞれのユニットで立てていますが、このキーワードとリンクすることによって同じ方向性を保ちながらも個性的なユニット運営を目指します。情報面では24時間シートとケアプランの整備を掲げ、入居者の意向・好みを時間軸で把握することを前提とし、日常生活を支援していきたいと思います。
 私達の目標を的として考える時、この的を直視して期限を決め改善計画を立てることが大切だと思います。
 前進とは、道のないところを切り開いて前に進むことを言います。
その為に、理念と、前に進む勇気が必要だと思います。皆様のお力を続けてお貸しください。  
   施設長 片村 元

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